インフルエンザラッシュで思ったこと

長女がインフルエンザになり、次は次女。そして、自分。

どんなに部屋を分けても、手洗いうがいしても、なっちゃうときはなっちゃいます。

学級閉鎖になるくらい流行ってるから、どこでうつってもおかしくないですよね。

 

悩ましいインフルエンザ流行のお休み問題

学校は最低5日間出席停止です。

今回のように、治った頃にもう一人が発症し、さらに、あとから学級閉鎖なんてことになると、最低10日は休みになります。

夫と交代で休みをとっても、かなりの休暇をとることになります。

予防接種をしても、軽くはなりますが、発症してからのお休み期間は変わりません。

つらそうだな、かわいそうだなと思うよりも先に「なんで、なっちゃうの!?」と思ってしまう頃がありました。そして、何よりそう思う自分がすごく嫌でした。

正直、今でも思わないわけではありません。

気持ちが変えようと思ったとき

実は、前の職場の方が女性や同世代が多く、休みやすい職場だといわれていました。

ところが、あるとき、

 「○○さんちは体弱いの?」と上司に言われたとき、我が耳を疑いました。

 その方は私からしたら、子どもを持つ人なら、ごく普通の休みの取り方の人でした。

 それでも、そう思うんだ・・・。

なぜなら、実際は親と同居している人がほとんどで、子どものことで休む人は、ほとんどいませんでした。だから、まわりの人は、実感として、子どもを持つ人がこれほど休まなければならないということがわからなかったんじゃないかと思います。

そして、同じような立場の人が休んでいないということが、「休みたい」と余計に言いづらくなっていました。

上司も同僚も休んだからと言って文句をいうこともなく、恵まれた職場だったと思います。それでも、私もそう思われているということでいつもモヤモヤ、落ち込んでました。

「○○さんち子は大丈夫?」と聞かれたときも

「うちの子は私いなくても大丈夫なんで」と言ってくれた言葉も

そのあとに続く言葉を勝手に考えて、当時は、嫌みにしか聞こえなくなっていました。

でも、今思うと、

「うちは祖父母がいるから、大丈夫だよ。だから、気にしないでついていてあげてね」という意味だったかもしれません。

 休まないと伝わらない・・・

おそるおそる、新しい職場でその話をしてみました。

すると、同じように感じて、一人でなんとかしている人が何人かいました。

無理して祖父母を呼んだり、夫と交代で休んでいても、子どもを留守番させて出社しても、出社して何もいわなければ、誰にも伝わりません。

私自身も子供がいるのに、高学年の子ども持つ同僚を見て、高学年になればあんなに手が離れるんだと勝手に思っていました。実際は、その人も無理して、祖父母を遠方から呼ぶなどしてなんとかしていたのです。

上層部だって、誰がどうとか個々のことまではわかりません。休暇の統計を見て実感するんです。

「休みにくい」と勝手に思うだけじゃなくて、気持ちも環境も変えよう

職場にもよるだろうけど、私の職場は実際、電話で聞いたりはしますが、いなくてもなんとか回ります。もしかして、一人一人が「休まない」と思うことが雰囲気として「休みにくい」雰囲気のひとつかもしれないと思ったのです。

 何をいわれてもいい。子育てイメージのある私から、必要なときはちゃんと休みたいと言おう、出社するにしても、休むにしても、ちゃんと状況を伝えようと考えたのです。

だからといって「母親なんで」と権利ばかりを主張して休むのも、まわりからしたら嫌な気持ちになります。自分の用事だろうが家庭の用事だろうが、休みは休みです。自分の仕事は調整できていても、人数減ることも痛手なので申し訳ないとは心から思います。

当たり前のことですが、次のことを徹底して仕事をしました。

  • 仕事を抱え込まない
  • だれがみてもわかるようにやることリストを見え消しにし、進捗状況、優先順位を書き留める
  • 期限の数日前には仕上げるようにする
  • だれかができそうなことと自分じゃなきゃわからない部分を明確にする
  • 自分しかできない部分でも概略は伝えておく
  • おばちゃん精神で他の人の仕事もぐいぐい入って覚える
  • おばちゃん精神で、手伝えることがないか声をかける

すると、「おたがいさま」の雰囲気が全体に広がっていき、私以外も休みやすい職場になったのです。

決して余裕のある職場ではありません。残業も多く、毎年、人数が減らされ、ぎりぎりの人数でやっているから・・・と思っていたのに、です。(もちろん、残業も減りました)

それぞれが今まで抱え込んでいた「その人じゃなきゃできない仕事になってしまっていた仕事」が共有できるようになったことと、「休んでもいいんだ」という雰囲気ができたから、職場の雰囲気も効率もよくなったような気もします。

 「考えれば当たり前だけど、そんなに学校にいけないんだね」とか

「今月は参観日ないんですか」とか

「お母さんの具合どう?」

「これやっとくから、たまには自分の休み取れば?」

とまで言い合えるようになり、

「○○さんち調子悪そうだから、これ、みんなで先にやっちゃおう」とか

調整するようになったのです。

子どもの有無にかかわらず、休みやすい職場は大切です。

誰だって調子が悪いときもあるし、平日にやらなきゃいけない手続きがあるときもあります。できることなら、両親の病院に付き添いたい人もいるし、定期的に病院に通いたい人もいます。

 

今は、子どもに「まだ、熱下がらない・・」と負のオーラをだすことなく、心からよくなってねと思いながら、そばにいられるようになりました。

そんなに休みたかったら、働くなって思う人もいるかもいるかもしれません。

職種にもよるだろうとは思います。

経営とか経済とかそんなことはぜんぜんわかりません。

でも、だれもが体調が悪いときは休み、家族が体調が悪ければ看てあげられる・・・

そんな風にみんなが働けるようになったらいいなと思いました。

会社のシステムとか働き方改革だとか、いろいろありますが、一人一人の声やきっかけで少しずつ変わりだすこともあるかもしれません。