去年みたライブの中で 一番印象に残ったもの・・・坂本慎太郎とミスタービックフォード

去年みたライブの中で 一番印象に残ったもの

 「チャネリング・ウィズ・ミスター・ビックフォード」

クレイアニメの巨匠ミスタービッグフォードに

その場で音をつけていくというもの

そのメンバー

七尾旅人

トクマルシューゴ

坂本慎太郎+菅沼雄太+ AYA(OOIOO)

smallBIGs(小山田圭吾+大野由美子
EY∃

どれもみたい。行きたい。

平日だし、ひとりでいくしかない。

でも、アンダーグランド感が強いそうだ、どんなかんじなんだろうか・・・

不安を残しつつも、会社から直行した。

 

ミスタービッグフォード降臨

実際のビックフォード氏は、真っ白な服に身を包み、生き神のようでした。

主催者の宇川氏は「アニマを語源とする本当のアニメーション」と

紹介していましたがなるほどと思いました。

アニメにもアートにも素人の私ですら、魂を揺さぶられました。

www.cinra.net

憧れの坂本慎太郎さん

会場のざわつき感から、彼目当てのお客さんも多かったと思います。

私ももちろん!

ゆらゆら帝国の解散から、初めてみる生坂本慎太郎

ジャケットと同じスーツにスチールギター

薄暗いステージの上で

あの奇妙な声?音を発する坂本さんは

この世のものとは思えませんでした。

(あの音が、機械でなく坂本さん自身の声なのも驚きでした。)

ビックフォード氏の世界の生き物と一体となっていました。

 


Mr.Bickford in LIQUIDROOM

「グロい」イメージのが強かったのですが、

トクマルシューゴの演奏でみると

破壊、再生、破壊・・・のぐちゃぐちゃしたクレイは

グロいのではなく、むしろ地球の自然な営みのように

詩的でどこか牧歌的なかんじすら受けました。

しかし、爆音のノイズでみるとまた、違って見え、

音楽の持つ景色に改めて感動しました。

ふつう行くライブは、この曲はやるよね、だとか

なんとなくの雰囲気はわかるのですが

想像を超える

はじめてのステージ体験でした。

 (七尾旅人さんが、出演できなかったのですが

  まったく想像できないだけに

  どんなステージだったのかなと残念でした。)

 

今だから行ける

以前なら、若さゆえか無駄に自意識ばかり高くて

浮いちゃうかな・・・とか

ステージそのものよりも

まわりの目ばかり気になっちゃって

行かなかったと思う。

むしろ40代の今だから行けたのだと思う。

「思い切って行く」→「貴重な体験をした!」

の繰り返しで、やっと本来自分がしたいこと、見たもの感じたものに

重点をおけるようになって

フットワークが軽くなって来たのだと思う。

そして、何よりこの年になり、見逃したものの次はこないということもわかった。

最終回の 再放送はない

  『無い!」ゆらゆら

星の数ほどあるライブや展覧会、

その中で目にとまり、スケジュールの都合が合うなんて

それだけで奇跡だと思う。

少しずつ自分の時間ができはじめたとはいえ

月に1回あるかないかの貴重な時間です。

大事にしたいです。