ずっと、私は「この本読んでほしい」って言ってる自分を どう思われるかばかり考えていたかもしれない。

『ひとりで生きていく』ヒロシ著

お笑い芸人としてではなく、ソロキャンプ、Youtube

多彩に活躍しているヒロシ。

『働き方1.9』から実業家としても注目されている。

芸能本って少しバカにしているところがあった。

特に、Youtuberだったり、実業家きどりだったりするとなおさら。

でも、アンチもいる一方で、カリスマ的な支持もある。そ

して、着実に本は売れているし、読まれている。

 とりあえず読んでみると

 

ひとりで生きていく

ひとりで生きていく

  • 作者:ヒロシ
  • 発売日: 2019/11/02
  • メディア: 単行本
 

 

わかりやすい!(^^)!

若いときの自分に読んでほしい。

 

タイトルからすると

繊細なあなたへ的なフレーズのオンパレードか、病み系かなあ・・・と、

期待せずに、そんなことはなかった。

妬みも、嫉妬も、見栄もある、これといった才能もないうえに、社交下手。

そんなどこにでもいるイケてない人へのうまくやるヒントがいっぱいだった。

  

たとえば、1対1の時は「遊ぼう」と声をかけてくれるのに、別の人達といるときはなだかそっけなくなる。そんな経験はない?

助け舟を出してくれると思ったのに、あれ?と思ったことはない?

01昨日は友でも今日は他人 では、

友人関係は絶対的なものではない。

しかし、振り返ってみれば、僕が隠れたりまでして傷つきたくなかったのは、僕のどこかに一流のイケてるグループに入りたい気持ちがあったのかもしれないし、彼らに友人として多くを求めすぎていたのかもしれない。

(中略)

しかし、その度にいちいち傷ついてしまっていては、心も体ももたないだろう。そもそも、友人関係が絶対的なものだと考えること自体が間違っているのだ。

相手は、さほど、自分のことを感じてないないものだ。

一方で自分も無意識に同じことを相手にしているときもあると思う。

かといって、一緒にいる相手のことが嫌いだとか思っていたら一緒にはいない。

人それぞれの世界があるだろうし、人との距離感や付き合い方があるよなあ。

そこで、

05気が合うより共通の話題があること大切 だ。

チャットのようなゆるい関係の場があればいい。

という。

なるほどー!!

チャットは、いつでも出入り自由の趣味のインターネット掲示板だ。

職場で以前、仲良くしていた人たちでも、

正直、一緒にいてもさほど楽しくないなと感じることはある。

向こうもそう思っているだろうと感じ、余計ギクシャクする。

四六時中一緒で共通の話題があるから話も盛り上がる。

そういう盛り上がりはだいたいが愚痴か文句だけど(笑)。

それを友人・仲間と勘違いして苦しくなっているくらいなら、

そんな程度だ、割り切ってひとりでいるほうが気が楽だ。

だからこそ、

一人旅で出会う人と接するように、誰とでにフェアに丁寧に接しよう

とヒロシはいう。

まさに、だ!!

「ぼっち最高」思考になったときに、

私のうまくいかない原因のひとつが、

相手に対してぞんざいになってしまうこと。

同調圧力に屈しないこと、媚びへつらわないことが、

自分勝手な行動だったり、配慮のない言い方なってしまうことが多々ある。

 

そして、自分探し系でいうと、

26たくさんのタネを同時に捲くことが重要 で、

ハマれるものを探すことをおおげさに捉えている人がいる。他人の評価だとか、何か目に見える成果が出ることがあらかじめ計算できないと、なかなか始められない、といったふうにだ。僕が勧めたいのは、成果が出るかどうかなんて考えずに、まずいろいろなものに同時に手を出してみることだ。

タネ播きをやるうえで大切なことは、気軽な気持ちでやり、かつ同時にたくさん捲くことだ。何が自分にとって本当にハマれるものなのかを見極めるために、たくさんのものを試してみる。あれこれと結果を考えるのは始めた後にすることにして、何も考えないぐらいがちょうどいい。「YouTubeを始めるなら、このビデオカメラを買わなければいけない」なんて考えずに、持ってるスマホのカメラでとりあえず始めるのが正解だ。

 彼自身、キャンプだけを押しでやっていたわけではないらしい。

バンド、英会話、釣り、ガーデニングなど興味のあることをいろいろやったらしい。

ひとつのことに集中するのがよしという概念を覆いしてくれる。

○○がなければできないではなく、

まず、お金をかけずにやってみる。

まあ、形から入るっていうのもアリだけど、

やらない言い訳をしないっていうことだよね。

 

ファミレスでヒロシが、

私の、あーでもないこーでもない、という話を聞いてくれて

「こういときはさあ」なんて話してくれているような本だ。

店を出たら、とりあえず、「今から何かしよう」という気持ちにさせてくれる。

 

たぶん、似たようなことを文学で表現している素晴らしい作品はたくさんある。

1冊の本で人生が変わるのは、もっと重厚な哲学的な本だと私は思い込んでいた。

この1冊で「そうではない」と、視界が変わった。

かっこつけないでいこう。

 かっこつけていた私は、ハウツー本や芸能本を読むことをダサいと思っていた。

ましてや、それを人に公表するなんて。

でも、実際、私は、「この本誰かに読んでほしい」って思えた。